稟議書の起源について

稟議書の起源について

会社や組織での意思決定によく使われる「稟議書」。
「稟」の字にはさずける、さずかる、うけるといった意味があるようで、「会議」が会って相談することに対応して「稟議」は書面上で相談するという使われ方になったようです。

「稟議書」の意味を辞書で確認すると「会社・官庁などで、会議を開催する手数を省くため、係の者が案を作成して関係者に回し、承認を求めることための文書」とあります。
画像はWikipediaのものです。

この「稟議書」がいつ生まれたのかをインターネット調べてみたところ、
明確にXX時代の〇〇の文書に登場ということは無く、いろいろな記事を見た中では明治期以降の官僚制度のなかで生まれた文書のようでした。(ネットで調べた限りなので正確ではないです。)

稟議書という名前ではないものの、合議する機能を持った文書というのは江戸時代以前にもたくさん存在はしていたようです。以下の論文に江戸時代や明治期の意思決定に稟議書的な文書が使われていたという記載がありました。

論文「日本におけるセクショナリズムと稟議制の源流」
https://meiji.repo.nii.ac.jp/records/3826

単に稟議書がいつ頃から生まれたかだけでなく、その時代の権力構造なども交えて稟議書が生まれた経緯について書かれていて面白いので興味のある方はぜひお読みいただければと思います。